昔は大事な送り物だった「手紙」

さて、あなたにとって手書きの手紙や葉書はどんなイメージがあるでしょう。

近年の日本では、インターネットの発達がめざましく言葉や筆のコミュニケーションより、メールなどを利用して人と連絡を取る人がほとんどでしょう。中には、最近ではペンや筆を使用し、手紙を含めて何かを紙の上に書くという経験を暫くしていないという人も居るかもしれません。

さてそんな日本人の手紙離れや筆離れが進んで暫く立つようですが、実はこの手紙というものは、実はその昔は遠距離を結ぶ唯一の伝達の方法であり、非常に大事なものでありました。

ましてや江戸時代や昔の封建社会の日本では、現代のように義務教育が国から提供されているわけではなく、手紙を書いたり読んだりなどの読み書きが出来る人は江戸ならまだしも、地方ではまだまだ少なかったのです。

しかし現代の私達のようにインターネットは愚か車や電話でさえ無い昔の人達にとっては、たとえ文字が読めない人にとっても手紙はとても大切なコミュニケーションツールであるとともに、家族や親類の消息を知ることができる重要なものの一つでした。そして肉筆で書かれた手紙こそが、家族が元気で暮らしている証であり、それが大事な家族からの送り物だったのです。

また恋人同士の間でも美しい俳句や言葉を紙の上にしたためて相手に届けるというのは非常に粋であり、愛を確かめるための最高の送り物でした。

今では若者の間での愛のやりとりは、スマートフォンの画面上だけのものとなりつつありますが、もしその電子機器の上だけで行われるやりとりに行き詰まりを感じた時には、もしかすると昔の人が紙の上に言葉をしたためたように、改めて筆を握りしめ、とっておきの便箋に思いをぶつけてみるのは大事なことなのかもしれません。

きっとあなた自身がその指先から描いた文字で書かれた手紙を見て、嫌な気分になる人は居ないことでしょう。そして普段中々目にすることが出来ないあなた自身の肉筆を相手が見れば、きっと張り詰めた心も次第に緩み、あなたを愛しく感じることができるかもしれません。

普段中々このような手紙を書くことは、中々に慣れない人もいるかもしれません。しかし、短いメールの文では中々伝わりづらかったあなたの気持ちも、あなたの手で書かれたものであれば、あなたの本当に気持ちが伝わるかもしれません。

まさに手紙は古代から人に伝わる最高のコミュニケーションツールであり、最高の送り物なのです。

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